・那覇空港の着陸回数が10年連続最多更新し2016年度は初の8万超え
・滑走路1本では福岡に次ぎ全国2位で2本ある新千歳や大阪より多い
・観光好調で新規就航や増便が著しく国際線が15%増と押し上げた

民間旅客機や貨物機、自衛隊機などを合わせた2016年度の那覇空港の着陸回数(速報値)は、前年度比4504回(5・7%)増の8万3189回となり、過去最多を更新したことが20日までに分かった。少なくともこの10年は最多記録を連続で更新しており、16年度に初めて8万回台に突入した。沖縄観光の好調さから国内、海外路線とも順調に増えていることが要因となっている。離着陸回数は約16万6400回となる。(政経部・平島夏実)

着陸回数は10年前の1・4倍となった。内訳は、国内線が前年度比3052回(4・4%)増の7万2457回で、国際線が前年度比1452回(15・6%)増の1万732回。国際線の新規就航や増便が近年著しく、全体の着陸回数の押し上げに大きく寄与している。

国土交通省大阪航空局によると、着陸回数は全国の空港でも増える傾向にあり、回数の多い空港のランキングに大きな変化はない見通し。15年度は、那覇空港の着陸回数は7万8685回で、羽田、成田、福岡、関空に次ぎ全国5位。滑走路が2本ある新千歳や大阪をも上回った。滑走路1本の空港では、福岡の8万7198回に次いで2番目に多かった。

大阪航空局は、20年3月に那覇空港第2滑走路がオープンすると、深夜便など一部を除いて年間18万5千回離着陸できると見積もっている。だが、年間の着陸回数の増加は、16年度に比べ1・11倍にとどまる計算となる。

(1)米軍嘉手納飛行場を使う米軍機と航路が重なる場合、飛行の順番調整が発生する(2)航空機がターミナルと第2滑走路の間を移動する際、第1滑走路の運用を一時停止する必要がある(3)自衛隊機が緊急発進(スクランブル)する場合、民間機の待機が発生する−などが制約要因として指摘されている。

経済界などから現在の滑走路と第2滑走路の間を埋め立てて新たなターミナルビルを造るなどして、滑走路増設効果を最大化するよう求める要望も出ている

配信2017年8月21日 08:05
沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/130297

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