わずか3粒ほどの塩で、おいしく減塩食が食べられる「ソルトチップ」を、慶応大の研究チームが開発した。下の前歯の裏に貼りつけて食事すると、舌にふれたチップが徐々に唾液(だえき)に溶け出して、十分な塩味を感じる仕組み。9月に一般向けのほか、病院や社員食堂などに販売する。食事制限をしている人や、減塩に取り組みたい人への普及を目指す。

 開発したのは、同大理工学部の三木則尚教授のチーム。三木さんらは、透析患者や持病があるなどで減塩食を摂取している患者が国内に2万人、食事制限をしている患者が300万人いると推計。そうした人においしく食事をとってもらうおうと、2012年ごろから研究に取り組んだ。

 舌の味蕾(みらい)に塩がふれ…

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