【AFP=時事】ツイートなどにキーワードを付けて検索しやすくするハッシュタグ「#」が23日、10歳の誕生日を迎えた。ハッシュタグの登場によって、ソーシャルメディアの使い勝手は格段に上がった。

【関連写真】パリ襲撃事件では「#PrayforParis」で連帯示す

 この記号が初めて登場したのは、2007年のツイッター(Twitter)だ。それ以来、世界中の主要な出来事を端的に表すキーワードの前に「#」が幾度となく付けられてきた。

 フェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)、タンブラー(tumblr)といった他のソーシャルメディアでも、ハッシュタグはあっという間に広がった。

 ハッシュタグを初めて使ったのは、コミュニケーションデザインおよびソーシャルメディア専門家の米国人クリス・メッシーナ(Chris Messina)氏だ。最初のハッシュタグは、自身も関わったテクノロジー/ウェブ関連のカンファレンスを特定するための「#barcamp」だった。

 言うまでもないが、23日のハッシュタグ10周年には「#Hashtag10」が使われている。

 現在、約1億2500万件のハッシュタグが日々使われている。特にネット上で情報を拡散させる際に用いられることが多い。

 これまで、世界的に使われたハッシュタグには、ボコハラムによる女子生徒集団誘拐事件での「#BringBackOurGirls」や、米警察による黒人に対する一連の暴行事件の「#BlackLivesMatter」、米ウォール街(Wall street)で起きたいわゆるオキュパイ運動の「#OccupyWallStreet」などがある。

■無差別攻撃事件の犠牲者への連帯でも

 ハッシュタグはまた、無差別攻撃事件の犠牲者や生存者への連帯を表明する手段としても利用されている。

 2015年1月7日に仏パリ(Paris)で、仏風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)がイスラム過激派グループに襲撃された事件では、事件発生からの2日間で「#JeSuisCharlie」が500万回使われた。
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