http://www.asahi.com/articles/ASK8X5J08K8XUHBI01Q.html
 中国とインドの軍が国境地帯で約2カ月半にわたりにらみ合いを続けていた問題で、インド外務省は28日、「部隊の速やかな撤退で中国側と合意した」との声明を発表した。9月初めに両国やロシアなどの首脳が出席するBRICSサミットを前に政治決着を図った形だ。しかし、中国は自らの正当性を強調しており、紛争の火種は消えていない。

 一方、中国外務省の華春瑩副報道局長は定例会見で「違法に国境を越えてきた人員をインド側が撤退させた」と述べ、あくまでもインド側に非があったとの見解をアピール。ただ、「現地の状況の変化に応じて、必要な調整と配置はする」とも付け加え、何らかの対応をする構えを示した。

 国営中国中央テレビは「インド側が条約や国際法に違反して現状を一方的に変えようとしたが、そのような幻想は全く実現できなかった」とする専門家のコメントを伝えた。

 インドのモディ首相は「強い指…

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