埼玉県内の店から現金を盗んだとして、神奈川、群馬、埼玉県警の合同捜査本部は28日、住所不定、無職の被告(52)を常習累犯窃盗容疑で追送検した。

 捜査本部は被告の供述などから、昨年9月以降、北海道から南下しながら1道11県で202件(被害金額約623万円)の窃盗事件に関わったとみて調べている。

 発表によると、被告は今年5月11日未明、埼玉県深谷市原郷の食料品店に侵入し、現金約95万円などを盗んだほか、同市内の雑貨店に侵入し、金品を盗もうとした疑い。調べに対し、「間違いない」と容疑を認めている。

 被告は常習累犯窃盗罪で懲役刑を受けて北海道・網走刑務所に服役し、昨年9月に出所した。その直後から札幌市で盗みを始め、仙台市、さいたま市へと移動して東北や関東の各地で盗みを繰り返したという。調べに対し、刑務所で得た作業報奨金をパチスロなどで使い果たしたと説明し、「盗んだ金は飲食代やパチスロ代などに使った」と話している。

 最近は川崎市を拠点に盗みを重ね、深谷市内の別の店に対する窃盗事件で今年6月に逮捕され、常習累犯窃盗罪で起訴されていた。

http://yomiuri.co.jp/national/20170828-OYT1T50109.html?from=ytop_ylist