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北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が「今後、太平洋を目標として弾道ミサイルの発射訓練を多く実施すべきだ」と述べたことについて、海上自衛隊の元司令官は、北朝鮮が複数の種類の弾道ミサイルを実用化させるため、日本の上空を通過させる形で発射を続ける可能性があると指摘しています。

北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が、29日の弾道ミサイルの発射を受けて、「今後、太平洋を目標として弾道ミサイルの発射訓練を多く実施すべきだ」と述べたことについて、海上自衛隊の司令官を務めた元海将の香田洋二さんは「『火星12型』はまだ実験段階なので、兵器として部隊に配備されるまでにはまだ相当時間がかかる。その意味では、この先も回数を重ねて撃ってくる可能性がある。グアムに届くとされる『火星12型』のほか、ロサンゼルスに届くと言われる『火星14型』や新型ICBMについてはしっかりと飛ぶことを見せる必要がある。その場合は、基本的には東に撃って日本の上空を飛んでいくことはこの先も考えられる」と指摘しています。

そのうえで、「今回のように日本の上空550キロを正常に飛んだ場合は、日本国内に直接破片などが落ちてくる公算は低いが、最後まで何が起きるかわからないとは思う。過剰は反応はしないものの何かあったときに対応できる態勢を作っていくことが重要だ」話しています。

8月30日 19時08分