0001みつを ★
2017/08/30(水) 22:48:32.67ID:CAP_USER9(CNN) 第1号の表紙には全身をベールで覆って砂漠へ向かう女性の姿。パキスタンの反政府勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」が今月に入り、初の女性向け電子雑誌を創刊した。
インターネット上の仮想書店にひっそりと登場した雑誌のタイトルは「スナット・エ・ハウラ」。ハウラは7世紀にイスラム戦士として戦った女性の名前だ。全45ページにわたって、女性向けの記事が英語で書かれている。
創刊の言葉には「イスラムの女性が進んで聖戦士の仲間に入ることを願っている」とある。自宅での秘密会合や「身体トレーニング」の講座を開催し、「殉教作戦」に備えようと呼び掛けている。
この時期に発行されたのは偶然ではない。イラクとシリアでは過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の自称「帝国」が崩壊しようとしている。タリバーンはこの機会に、過激化した女性たちの受け皿になることを狙っている。雑誌の手本になっているのはISISの手引書だ。
英シンクタンク、ヘンリー・ジャクソン協会で女性と過激思想の関係を研究しているニキタ・マリク氏は、「こういう宣伝活動が出てきて真っ先に思うのは、ISISの手口をまねているということだ」と話す。
タリバーンはこれまで女性たちを殺害し、学校教育を禁止し、結婚を強制してきた。しかし今回は新たな層を対象にしているようだと、マリクさんは指摘する。TTPが女性の戦闘員を募るのは異例のことだという。
「殉教の時が来た」と題した長い記事には、「武器の操作や護身術を身につけよう」といった行動が列挙されている。文字の背景の写真には、ベールを着けてライフルを手にした女性が写っている。
「パキスタンでは多くの聖戦士が活動している。その目的を果たす手伝いをしてください」とも書かれている。
米ジョージア州立大学で女性とテロについて研究するミア・ブルーム教授は、「テロ組織にとって女性は目的を達成するための道具だ」と指摘する。タリバーンもISISも近年、ほかの女性たちを勧誘し、戦闘員への報酬として引き渡し、次世代の戦闘員を産み育てるための道具として女性を使ってきた。
ブルーム教授によれば、ISISは特に巧みな手口で女性を誘い込んできたが、支配地から逃げ出す女性たちが目立つようになり、誘い文句に変化の兆候が表れてきた。ISISが今月公開した映像には幼い少女たちが初めて登場し、教室でイスラム教の聖典「コーラン」を暗唱していた。
「ISISはこの中で、自分たちはタリバーンやナイジェリアのボコ・ハラムと違う、女子を教育していると主張している」と、ブルーム教授は語る。
タリバーンは女子教育を禁止して非難を浴びてきた。だが今、新たな雑誌の読者層として想定しているのは、教育を受けた中上流階級の、英語を話す女性たちのようだ。
雑誌には、外国の大学で博士号を取ったというパキスタン人の女性がTTPに参加した経緯を語る手記も掲載されている。
タリバーンは今がチャンスとばかりに、戦闘参加を志願する女性たちを呼び込もうとしているようだ。
2017.08.30 Wed posted at 17:41 JST
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/08/30/4d764a78bd60b4df047dbedcbd7a0259/t/320/180/d/taliban-womens-mag-02.jpg
https://www.cnn.co.jp/storage/2017/08/30/c3d42a86a9fbf2a8da2b5d912043a603/t/320/180/d/taliban-womens-mag-01.jpg