渦巻き状の殻をもつ珍しいタコ「タコブネ」が、茨城県大洗町のアクアワールド県大洗水族館で初めて展示されている。

 卵を守るため雌だけが殻を作るタコブネ。8月19日、日立市沖の定置網に殻長5〜8センチほどの雌15匹が引っかかっているのが発見された。生きた個体がまとまって見つかるのは珍しく、同館魚類展示課の斎藤伸輔さん(45)は「20年近く飼育員をやってきて初めて見た」と話す。

 斎藤さんによると、飼育方法は確立されていないといい、流木についた状態で捕獲されたことから、水槽に竹を浮かべるなどの工夫をしながら飼育を続けている。27日には稚ダコが数百匹孵化ふかし、飼育員たちが繁殖を試みている。

 31日時点で9匹を展示しており、稚ダコは未公開。千葉県流山市から訪れた小学5年生(10)は「呼吸をする姿がかわいい」と水槽を眺めていた。

2017年09月01日 13時20分
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