>>20
容量不足でもはや物理的に廃港不可能
空域がかぶっているのは、事実上関空と神戸の間なので、こればかりはどうにもならん


■■■もはや関西圏に伊丹空港を廃止できるほど空港容量に余裕なし■■■

 橋下大阪府知事(当時)による伊丹廃止のスキーム(下記ソース内。なお、両空港民営化時点で御本人は廃港論自体を撤回済み)
 http://i.imgur.com/cLpaw1w.gif
 当時、以下の見通しを根拠に『伊丹を廃港しても、関空と神戸空港で将来の航空需要に対応可能』であるとしていた。

●橋下氏が憂慮していた悲惨過ぎる2009年実績
 (関空が半官半民経営でジリ貧だった時代)
 伊丹・関空合計 23.2万回
 ├伊丹 12.6万回(すべて国内線)
 └関空 10.6万回
  ├国内線 3.4万回
  └国際線 7.2万回
 神戸 2.0万回

●上記2009年当時に橋下氏が試算した2035年へ向けた減便&集約計画
 (伊丹を廃止して関空に集約した場合の2009年からの推移予測)
 関空合計 22.6万回
 │ (※0.6万回減。これで23万回/年の関空能力に集約可能と橋下氏結論)
 ├関空国内線(伊丹から移行分) 6.6万回
 │ (※伊丹・関空重複路線分   0.7万回減)
 │ (※九州新幹線開通により   0.7万回減)
 │ (※中央リニア開通により   3.8万回減)
 │ (※関空でなく神戸への移行分 0.7万回減)
 ├関空国内線(集約前からの分) 3.4万回
 │ (※2009年の実績を維持)
 └関空国際線 12.6万回
   (※2009年より+75%相当の5.4万回増)
 神戸 2.0万回
   (※九州新幹線や中央リニア開通により 0.7万回減)
   (※伊丹から移行してきた路線分    0.7万回増)
   (※上記を合計して増減なし、
     神戸の2万回/年の容量制約には対応可と橋下氏)

●民営化で復活を遂げた2016年時点の実績
 (関西エアポート社の手腕で23万回/年の関空容量制約に収まらないほどまでに成長)
 伊丹・関空合計 31.6万回
 ├伊丹 13.9万回   ←橋下氏予測では九州新幹線開通で打撃を受けるはずであったが、実績は+1.3万回
 └関空 17.7万回   ←LCCの成長で+7.1万回。関空容量の余力はあと5万回/年程度に
  ├国内線 4.8万回 ←伊丹からの移転なし(=関空の自己努力のみ)で既に+1.4万回
  └国際線 12.9万回 ←橋下氏が伊丹廃港論で目論んだ値すら(伊丹廃止の援護なしに)達成し+5.7万回
 神戸空港 2.0万回