0001ばーど ★
2017/09/05(火) 07:42:00.85ID:CAP_USER9https://cdn.mainichi.jp/vol1/2017/09/04/20170904k0000e040144000p/6.jpg?2
毎年、趣向を凝らしたユニークなかかしを展示してきた青森県鰺ケ沢町中村地区の「かかしの里」が存続の危機に直面している。最盛期には約80体のかかしが設置され、道行くドライバーや観光客を楽しませてきたが、少子高齢化などの影響で、今年はわずか4体だけに。訪れた人たちからは「寂しい」との声が聞かれている。
2002年、同地区を通る県道沿いの、のどかな田園地帯にお目見えした「かかしの里」。地元で町おこしに取り組む「せせらぎ中村委員会」が地区の活性化や五穀豊穣(ほうじょう)、交通安全を願って始めた。
毎年、7月下旬から10月初めにかけて、地区の住民や子供たち、福祉施設の人たちが作った、その年の話題の人物や人気のキャラクターなどをイメージした大小さまざまなかかしが並び、夏の風物詩として定着。展示期間中の毎週日曜日には地元の山菜などを販売する「かかし茶屋」が開店し、人気を集めた。
しかし、住民の高齢化や子供たちの減少などから年々、作り手が減り、15年目の昨年は約40体。今年はこれまでに作った大型2体と中型1体、保育所の園児たちが作った1体の計4体と、かかしの顔出しパネルだけの展示になっている。
家族で訪れた同県弘前市の会社員、近藤弘樹さん(38)は高さ約5メートルの大型かかしを見て「初めて見たがインパクトがあった」と驚いていた。10年ほど前に訪れたという妻の綾子さん(33)は「当時はかかしがずらりと並んでいたが、今年は寂しい。子供たちにもあの雰囲気を味わわせてあげたかった」と残念そうに話していた。
せせらぎ中村委員会では、地区以外の人たちにもかかし作りへの参加を呼びかけるなど、来年以降の継続を目指している。山川育男会長(65)は「いろいろな人から『寂しい』『残念』という声が寄せられている。現状は難しいが、何とか守っていきたい」と話している。【藤田晴雄】
配信 9/4(月) 8:43配信
毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170904-00000008-mai-soci