【シンガポール=吉村英輝】フィリピンのカエタノ外相は3日、北朝鮮の核実験を受け、
訪問先の韓国で声明を発表し、東南アジア諸国連合(ASEAN)が
「対話の席を設ける役割を果たす用意がある」と発表した。日米中などを交えた
11月のASEAN関連首脳会議などの機会を視野に、北朝鮮と国際社会の
“仲介役”となる態度を示した。

 フィリピンは今年のASEAN議長国。日米中なども参加して、先月7日にマニラで
開催されたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議では、米国の懸念を押し切り、
北朝鮮も招待した。

 北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」によると、昨年の北朝鮮の貿易総額
60億2千万ドル(約6600億円)の内訳は、(1)中国(55億1千万ドル)
(2)インド(1億4千万ドル)(3)フィリピン(8700万ドル)
(4)ロシア(7600万ドル)で、北朝鮮とフィリピンは経済的な結びつきもある。

産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170905-00000072-san-asia