アルミ缶のリサイクル活動に取り組む滋賀県甲賀市水口町水口の「さわらび作業所」が、
回収袋ごとアルミ缶を盗まれる被害に5月から連続で遭っている。

地区のごみステーションの金具にくくりつけたひもを切り取る悪質な手口で、同作業所は「見張るわけにもいかないし困っている」という。

同作業所は約10年前から水口町や甲南町の各区の協力で、計143カ所のごみステーションで月1回アルミ缶を回収している。
利用者15人ほどが作業に携わり、作業所名を書いた専用のナイロン製の網袋を置き、トラックで回収している。

毎月400〜500キロを回収し、プレスして業者に売ると5万円ほどの収入になる。
これまでも網袋から抜き取られることはあったが、5月に水口町新城の4カ所のステーションで網袋ごと盗まれた。
対策として袋をひもでくくりつけ、ダイヤル錠を取り付けたが、6月にはひもを切断されて盗まれたという。
7月以降は網袋を置くのをやめている。

同作業所は1995年までは新城地域にあり、回収中に住民が利用者に声を掛けてくれることもある。
大槻敏明施設長(58)は「利用者が悲しそうな顔をするのが切ない。
区長さんとも話し合って様子を見ているが、警察に被害届を出すことも考えたい」と話す。

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170906000069

ごみステーションに専用袋を置き、利用者らが回収したアルミ缶(甲賀市水口町水口・さわらび作業所)
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2017/09/20170906120247kan450.jpg