ソフトバンクとサウジのファンド ロボットのルール整備で提携
9月7日 4時33分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170907/k10011129741000.html?utm_int=news_contents_news-main_002&;nnw_opt=news-main_b

ロボット分野への投資を拡大しているソフトバンクグループと、サウジアラビアの政府系ファンドは、共同で、
技術の進化や普及を後押しするため、ロボットの研究開発に伴う国際的なルールの整備を目指す組織を立ち上げる方針を固めました。
ソフトバンクグループは、人工知能を搭載したロボットが未来の産業のカギを握ると見て、ロボット関連の企業への投資を加速しています。
ことし5月には、巨額の資金力を誇るサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」と組んで10兆円規模のファンドを設立し、投資をさらに拡大する方針です。

関係者によりますと、両者はロボットの進化や普及を後押しするため、国際的なルールの整備を目指す組織を立ち上げることになり、近く発表する方針です。

この組織では、ロボットの開発に関わる世界中の機関や企業にも参画を呼びかけ、ロボットのパワーや知能を示す標準的な測定方法や、職場環境や雇用への影響などを考慮した規制などを検討します。

ソフトバンクとPIFは、現在、世界で行われているロボット関連の企業やプロジェクトへの投資はおよそ10兆円で、3年後の2020年までには20兆円に拡大すると見ています。

技術開発だけでなく、投資の面でも競争が加速する中、両者は国際的なルール作りを主導することで、世界中の有力な機関や企業との関係を強化する狙いもあるものと見られます。