http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170908/k10011131281000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_017

弾道ミサイルが発射された際に緊急情報を発信するJアラート=全国瞬時警報システムをめぐって改善を求める意見が出ていることから、政府はアメリカなどの対応も参考に運用の見直しを検討しています。ただ短時間に国民ができることは限られていることから、政府内からは対応に苦慮するという意見も出ています。

北朝鮮が先月29日、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した際、政府はJアラート=全国瞬時警報システムを使って緊急情報を発信しましたが、Jアラートと連動して情報を伝える自治体の防災行政無線などでトラブルが相次ぎました。

さらに「どこに逃げていいかわからない」といった戸惑いの声があがったほか、避難を呼びかけたあと日本上空を通過したことを伝える次の情報を発信するまで12分かかったことから、「途中経過を伝えるべきだ」などと改善を求める意見も出ています。

ただ、弾道ミサイルが発射されたあと向かう方向や落下地点を分析したうえで端的に最低限の情報を伝える必要があるほか、日本上空を通過すると予測した場合でも、何らかの理由で一部が落下したり予測と異なる方向に飛んだりする可能性も排除できません。

政府はアメリカやイスラエルなどの対応も参考に、発信する情報の内容を含めて運用の見直しを検討していますが、ミサイルが日本上空に到達するまでのごく短い時間に国民ができることは限られていることから、政府内からは対応に苦慮するという意見も出ています。

9月8日 4時41分