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2017/09/08(金) 07:35:49.25ID:CAP_USER9東京新聞:2017年9月8日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/CK2017090802000135.html
(全文は掲載元でどうぞ)
三島弥彦さんが1912年ストックホルム五輪で使用したスパイクと、20年アントワープ五輪で日本が初めて獲得したメダル
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201709/images/PK2017090802100052_size0.jpg
解体前の旧国立競技場(東京都新宿区)にあった「秩父宮記念スポーツ博物館・図書館」について、運営団体の日本スポーツ振興センター(JSC)が、二〇二〇年四月以降の廃止を含めて検討していることが、JSC関係者への取材で分かった。
東京五輪・パラリンピックの準備が進む一方でレガシー(遺産)の拠点を失うことにつながりかねず、貴重な資料の散逸を危ぶむ声が出ている。
JSCは当初、両館を拡大して新国立に移転する予定だったが、その後大幅に計画が縮小され、新国立で展示するのは秩父宮雍仁(やすひと)親王ゆかりの百点ほどにとどまることになった。
両館が所蔵する資料と図書は、足立区内の倉庫に仮置きの形で保管されている。博物館は休館扱いで、図書は予約時のみ閲覧に応じている。
倉庫の契約が切れる二〇年三月以降の保管場所のめどは立っていない。賃料や光熱費など月約五百万円も負担となっている。
関係者によると、JSCは二〇年四月以降に両館を廃止することを選択肢に含めており、所管するナショナルトレーニングセンター(北区)や秩父宮ラグビー場(港区)など既存の他施設での保管や展示も模索しているという。
しかし、点数も膨大でスペースの確保は困難。競技団体や大学に保管の協力を求める考えもあるが、先は見通せていない。
関係者は「国の予算はスポーツの歴史や文化よりも競技力向上が優先されている。現在は入館料収入もなく、存続が難しい状況。所蔵品を持ち主やその家族に返すことも検討している」と話す。
このような状況を知った元アスリートが先月、博物館に預けたアジア大会の金メダルや五輪で着用した水着の返却を申し出て、既に返却した例も出ている。
一九二八年のアムステルダム五輪の陸上三段跳びで織田幹雄さん(故人)が獲得した日本人初の五輪金メダルを預ける次男の和雄さん(81)は
「せっかくアスリートたちが預けたり寄贈したりした貴重な品々が散り散りになるのは残念。六四年の東京大会の選手村だった代々木公園に展示場所を設けられないものか」と提案する。
JSCの担当者は両館について「現在は残す方策を模索している」とする一方「二〇年四月以降の運営予算のめどは今のところ全く立っていない」と厳しい状況を認める。
36年ベルリン五輪の聖火リレーのトーチ(手前)と昨年のリオデジャネイロ大会のトーチ(奥)も所蔵品に含まれる=東京都足立区で
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(中略)
<秩父宮記念スポーツ博物館・図書館> 1959年、旧国立競技場内に開館。
日本で唯一の総合スポーツ博物館として資料約6万件、図書約16万5000冊を所蔵。
三島弥彦さん(故人)が日本人として初めて12年ストックホルム五輪に出場した際の陸上用スパイクや、20年アントワープ(ベルギー)五輪男子テニスで日本人が初めて獲得した銀メダルなど、歴史的な資料がそろう。
旧国立の解体に伴い休館となり、資料や図書は東京都足立区の倉庫に保管されている。