マイノリティによる間接支配は白人の統治ノウハウ。

イギリスはイラクで少数派だったスンニ派のハーシム家を担ぎ出し、支配権を確立。1932年にイラク王国として独立させた。
目を付けたのは地下に眠る油田の権益だった。

フランスはシリアで、差別的な扱いを受けていたアラウィー派(シーア派系)を取り込み、多数派であるスンニ派を支配した。

宗派対立を巧みに利用する植民地統治は、アラウィー派を継承するアサド政権下で
起こる凄惨な内戦の原因にもなった。