農林水産省は8日、コメとコメ加工品の輸出量について、平成31年までに現在の4倍以上の年10万トンを目指す新たな目標を掲げると発表した。有望な品目や輸出先を具体的に指定し、支援する制度を創設する。国内消費量が年8万トンのペースで減少する中、海外市場に活路を求める。

新たな目標は主食用米のほか、せんべいなどの菓子や日本酒などの加工品を原料のコメに換算した合計の輸出量で、現在は約2万4千トンとなっている。

 政府は具体的な品目や輸出先を特定し、それぞれに合わせた戦略を立てる。意欲的な輸出事業者や産地を公募し、10月末に公表する。

 農水省は、30年度予算の概算要求にコメの新たな市場を開拓する産地に対して10アール当たり2万円を助成する交付金を盛り込んだ。斎藤健農水相は閣議後の記者会見で「高い目標だが、果敢に挑戦したい」と述べた。

http://www.sankei.com/smp/economy/news/170909/ecn1709090014-s1.html