気象庁は11日、エルニーニョ監視速報を発表した。異常気象の原因となるエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していないが、今後、冬にかけてラニーニャ現象が発生する可能性も40%程度あるとしている。

気象庁によると、南米ペルー沖の監視水域では、8月の平均海面水温は24・9度で、基準値である過去30年の平均より0・2度低かった。今後、監視水域の海中にある冷たい水が、海面に上がってさらに海面水温が下がる可能性がある。

 海面水温が基準値を大きく下回る状態が継続すると、ラニーニャ現象が発生するとされる。平成22年夏〜23年春にラニーニャ現象が発生した際は、22年夏が記録的猛暑になった。

http://www.sankei.com/smp/life/news/170911/lif1709110019-s1.html