https://www.cnn.co.jp/m/business/35107100.html

香港(CNNMoney) 中国がガソリン車やディーゼル車といった化石燃料に依存した車両の生産や販売について禁止の検討に入ったことが11日までに分かった。工業・情報化部の辛国斌次官が明らかにした。

中国は世界最大の自動車市場。中国政府の動きは、インドやフランス、英国、ノルウェーといった国々に追随したものといえそうだ。こうした国々では、環境への負荷のより少ない車の採用に向けて、今後はガソリン車やディーゼル車の販売を停止する方針を示している。

中国当局はまだ、販売禁止の時期については決定していないが、スケジュールの策定に着手したという。

中国国営新華社通信によれば、辛次官は自動車メーカーに対し、状況の変化に応じて企業戦略を調整する必要があると訴えた。

新華社によれば、当局は、生産量の引き上げを支援するため、電気自動車や一部のハイブリッド車の小売価格について最大半分の補助金を提供するという。

大気汚染の激しい中国は、電気自動車技術の採用に向けて急速に動いている。

国際エネルギー機関(IEA)によれば、昨年、世界全体で電気自動車75万3000台が販売されたが、中国市場はそのうちの40%超を占めた。

中国で電気自動車の販売は急速に伸びているものの、依然として、ガソリン車やディーゼル車が市場の大半を占める。IEAによれば、2016年に中国では約2800万台の自動車が販売されたが、電気自動車の割合はわずか1%あまり。

中国政府は2020年までに国内で500万台の電気自動車が走行することを目指している。

2017.09.11 Mon posted at 18:11 JST