Wikipedia 禁酒令より 中東

サウジアラビアは完全にアルコール飲料の生産・輸入・消費を禁止し、破ったものには数週間から数ヶ月の禁固、鞭打ちなど、クウェートと同様に厳しい罰則を科している。湾岸戦争中の1991年、多国籍軍は現地の信条を尊重して、飲酒した在サウジアラビア兵士を罰した。

カタールはアルコール飲料の輸入を禁止しており、公の場での飲酒・酩酊は罰則を伴う違法行為と見なされる。違反者は禁固・追放刑に処される。とはいえ、アルコール飲料は認可を受けたホテルのレストランやバーで飲むことができ、またカタール在住の外国人は認可を受けた上ならば飲酒できる。

アラブ首長国連邦では、酒店から非ムスリムの外国人への酒の販売は禁止されていない。ただし居住許可と内務省の飲酒許可を持つ者に限る。

最初にアルコールが解禁されたのはバーレーンで(バーレーンはペルシア湾の国家で最も進歩主義的で最も速く繁栄した国と言われる)、サウジアラビアからの幹線道路を渡ってくる人々に流通している。

イランは、1979年のイラン革命の直後からアルコール飲料の生産・消費を禁止しており、法律違反には過酷な刑罰が割り当てられている。しかし、この法律はいたるところで破られている。公式にも、マイノリティの非ムスリムの人々は、聖餐などの宗教的行事用に、個人的にアルコール飲料を製造することが許可されている。

アフガニスタンでは、ターリバーン支配下の間はアルコール飲料は禁止されていた。ターリバーン勢力の衰退に伴って外国人に対する禁止は撤廃されたため、特定の店でパスポートを提示し、外国人であることを証明すれば購入できる。

リビアはアルコール飲料の輸入・販売・消費を禁止しており、違反者には重罰が科せられる。チュニジアはワイン以外のアルコール飲料を制限しており、「旅行者のための」特別な地域やバー、もしくは大都市に限って販売と消費が許可されているが、ワインは広く手に入る。モロッコではラマダーンの間、アルコール飲料の販売を禁止している[1]。

スーダンはアルコールの消費を一切禁止しており、違反者には厳しい罰則が科せられる[6]。

エジプトやトルコといった、他のアラブ諸国・ムスリム主体の諸国では禁酒令は敷かれておらず、生産も消費も(18歳以下は購入できない、という条項の元)合法である。トルコでは、総選挙が行われた24時間の間、アルコール飲料の販売が禁止されていた。


一切アルコール=麻薬の定義なし