http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011137181000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_008

9月13日 4時48分

アメリカのトランプ大統領は、国連の安全保障理事会が採択した北朝鮮に対する新たな制裁決議について、「非常に小さな一歩にすぎない」などと述べ、今回の決議では十分ではないとして、北朝鮮に対し一層、圧力を強めていくことが必要だという考えを示しました。

トランプ大統領は、12日、ホワイトハウスで、マレーシアのナジブ首相と会談し、その冒頭で、国連の安全保障理事会が北朝鮮に対する新たな制裁決議を全会一致で採択したことを歓迎する考えを示しました。
そして「決議は非常に小さな一歩にすぎず、たいしたことではない。効果があるのかもわからず、最終的に起きなければならないこととは比べものにならない」と述べ、今回の決議では十分ではないとして、北朝鮮に対し、一層、圧力を強めていくことが必要だという考えを示しました。

今回の決議では、当初、アメリカが草案に盛り込んでいた北朝鮮への原油の禁輸は除外され、原油の輸出量は、事実上、現状が維持されることになり、厳しい制裁に慎重な中国やロシアに配慮した形になっています。

こうした中、トランプ大統領としては、来週、ニューヨークでの国連総会に出席し、関係国の首脳らと協議を重ねることで、北朝鮮に対する国際的な包囲網を狭めたい考えです。