国内で販売された投資信託の残高は、日銀が金融緩和策の一環としてETF=上場投資信託の買い入れを続けていることの影響で、先月末の時点で102兆円余りに上り、およそ2年ぶりに過去最高を更新しました。

投資信託は、投資家から広く集めた資金を国内外の株式や債券に投資して運用する金融商品です。

投資信託協会の発表によりますと、国内で販売された投資信託の残高は、先月末の時点で前の月よりおよそ6000億円増えて102兆6319億円となりました。

これまでの過去最高は、おととし5月末の時点の102兆4574億円でしたが、今回はこれを上回り、2年3か月ぶりに過去最高を更新しました。

中でも、株価指数に連動するETF=上場投資信託の残高の増加が目立つということです。

これは日銀が金融緩和策の一環としてETFの買い入れを続けていることが主な要因だということです。

記者会見で、投資信託協会の岩崎俊博会長は「日銀の買い増しはあるが、残高が過去最高となったのは、市場にとって望ましいことだと思う。個人投資家の間でも流動性やコストの面で魅力のあるETFの需要は増えていると感じていて、今後も販売は増えるだろう」と述べました。

配信9月13日 16時39分
NHK NEWS WEB
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