http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011137661000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_024

段差で転んだり階段から落ちたりして救急搬送された高齢者は、おととしまでの5年間に都内だけで25万人を超え、多くは自宅の中などでけがをしていることから、消費者庁は、それぞれの家庭でお年寄りがけがをしやすい場所を確認するなど、事故防止を呼びかけています。

東京消防庁によりますと、おととしまでの5年間に都内で救急搬送された高齢者はおよそ31万人で、このうち、転んだり転落したりしてけがをした人は25万1343人と、全体の80%に上っています。
こうした転倒や転落は多くが自宅の中などで起きていて、半分近くは入院が必要な程度のけがをしていました。

高齢者の救急搬送は年々増加しているほか、消費者庁に寄せられる報告でも、お年寄りが階段を踏み外して顔の骨を折ったり、電化製品のコードに足を引っかけて転倒したりしたケースは多いということです。

このため、消費者庁は、それぞれの家庭で高齢者がけがをしやすい場所を確認し、段差などを減らすよう呼びかけていて、岡村和美長官は「高齢者が気をつけるだけでは事故をなくすのは難しいので、ぜひ周りの家族や地域の人たちが見守り、注意を促してほしい」と話しています。

9月13日 16時26分