http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011137791000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

9月13日 20時34分

ミャンマー西部で、先月下旬から続いている治安部隊と少数派のイスラム教徒ロヒンギャの武装勢力との戦闘で、住民への被害が拡大していることを受けて、インドネシア政府は、ロヒンギャ向けの支援物資の輸送を始め、ジョコ大統領は今後も支援を続ける姿勢を強調しました。

ロヒンギャの人たちへの支援物資は、13日、ジャカルタの空軍基地から食料やテントなど合わせて34トンがインドネシア軍の輸送機に積み込まれ、輸送機はロヒンギャの住民の多くが避難しているミャンマーの隣国バングラデシュに向けて出発しました。

先月下旬から続いているロヒンギャの武装勢力と治安部隊の戦闘の影響を受けて避難しているロヒンギャの住民に向けて、インドネシア政府が支援物資を送るのは、今回が初めてです。

出発に立ち会ったインドネシアのジョコ大統領は「今後も支援物資を送り続けていく」と述べて、継続して支援を続ける姿勢を強調しました。

世界で最も多くのイスラム教徒が住むインドネシアでは、今回のロヒンギャの問題をめぐり、連日、ミャンマー政府の対応に抗議するデモが行われています。

ジョコ大統領は今月、外相をミャンマーに派遣するなどしていて、今回の支援物資の提供もロヒンギャをめぐる問題に、インドネシアとして積極的に関与する姿勢を国内外にアピールする狙いがあるものと見られています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/K10011137791_1709132025_1709132033_01_02.jpg