ハワイの博物館に保管されていた旧日本海軍の戦艦「長門」の軍艦旗が連合艦隊司令長官として「長門」で指揮をとった山本五十六の出身地、新潟県長岡市に寄贈されることが明らかになりました。

戦艦「長門」は、長年、旧日本海軍の連合艦隊の旗艦を務め、日本がハワイの真珠湾を攻撃した際には長岡市出身で連合艦隊司令長官の山本五十六が艦上から指揮をとったことで知られています。

「長門」は、昭和21年にアメリカが太平洋のビキニ環礁で行った核実験で沈められましたが、甲板に掲げられていた軍艦旗は終戦直後にアメリカ兵が持ち去り、その後、ハワイ・ホノルル市の「戦艦ミズーリ記念館」で保管されていました。

関係者によりますと、去年12月、長岡市の市長が真珠湾攻撃の追悼式典に出席した際に、戦艦ミズーリ記念館から軍艦旗を寄贈したいという申し出があったということです。

旗は、来月上旬に贈られる予定で、長岡市などが保管場所の調整を進めています。長岡市は、真珠湾があるハワイのホノルル市と5年前に姉妹都市協定を結び、平和交流を続けています。

戦艦ミズーリ記念館は、長岡市に対し「複数ある長門の軍艦旗のうち今回の旗は、アメリカに接収される直前まで実際に甲板に掲げられていたものと推測できる。歴史上、貴重な軍艦旗を山本五十六の出身地にお返しできることを光栄に思う」と話しているということです。

配信09月13日 17時17分
新潟 NEWS WEB
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