Q)対米戦って避けれたの?

A)当時の総理も大本営も米国の強さは分かっていましたが、米国は日本の強大化を
  おそれ芽のうちにつぶそうとしてました。直接の原因は、南部仏蘭西領インドシナ進出と
  その報復の石油禁輸ですが、それが無くてもいずれ難癖をつけて攻めてきたでしょう。
  豊臣家に難癖を付けて戦争をしてつぶした徳川家と同じ。
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■対米戦開戦  11月4日軍事参議官会議

・永野軍令部長  
 「海軍としては2年間は必勝の確信がある。長期になると予見しえない。
  対米戦には決め手がない。英国を屈服させ米国の戦意を喪失させる位」

・東條首相
 「長期戦となる公算は8分である。2年後の公算も無いのに開戦するのは
  隠忍自重で自滅するより、将来の光明を見ようとするものだ」

■米側の作戦(46号計画)
 
 ・J日(開戦発令日)の翌日空母2隻戦艦3隻を持ってマーシャル群島に向かう。
  13日後本隊と合流しマーシャル群島攻略

 ・このように米側は日本軍はマーシャル群島にくると予想していた。ところが
  真珠湾攻撃では予想もしなかった北方から来たので対策できなかった。
  米側参謀本部の予想外で無能をさらけ出した米軍は「卑怯なだまし打ち」と強弁。

『海軍軍令部』(光人社NS文庫/豊田穣元海軍飛行士)