アサヒビール、キリンビール、サッポロビール、サントリービールの国内ビール大手4社は12日、釧路・根室地方向けの商品の共同配送を始めた。これまでは各社がトラックで配送していたが、ドライバー不足が深刻化してきていることから、配送の安定化に向けて共同配送で合意した。ライバル関係にある4社が共同配送を行うのは、国内で初めて。

 4社は、JR貨物や日本通運と連携し、札幌貨物ターミナル駅から釧路貨物駅までは鉄路を使い、その先はトラックで飲食店や酒販店などの取引先まで配送する。共同配送の効果を見ながら、他地域への拡大も検討していくという。

 出発式で代表あいさつをしたサッポロビールの田島一孝・サプライチェーンマネジメント部長は「物流環境が厳しくなる中、確実な配送を維持していくためには業界や企業間の垣根を越え、柔軟な発想で模索していく必要がある」と述べた。
http://yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20170913-OYTNT50163.html