http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170913/k10011138021000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_013

本格運転の前提となる審査が行われている青森県にある使用済み核燃料の再処理工場は、先月、非常用発電機がある建屋に雨水が流入していた問題を受け、当面、国の審査には合格できない見通しとなりました。これにより、日本原燃が目指していた来年度上期の再処理工場の完成は難しい状況となりました。

青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場では、先月、地下のトンネルを通る配管の貫通部から非常用発電機が設置されている建屋に雨水が流れ込んでいるのが見つかり、このトンネルの点検が14年間、行われていなかったことが明らかになりました。

これについて、13日開かれた審査会合で、規制委員会側は、今回、問題になった非常用発電機などの設備の点検計画が示され、施設全体の安全確保が確認されるまで、再処理工場の本格運転の前提となる審査に合格させない考えを示しました。

日本原燃側は、こうした設備の点検計画は今年度中に示すとしていますが、審査は大幅に長引くことになるほか、その後も設備の詳しい設計の認可や検査の合格に時間を要するため、日本原燃が目指していた来年度上期の再処理工場の完成は難しい状況となりました。

9月13日 21時18分

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