全国有数のサンマの水揚げ量を誇る宮城県気仙沼市で、今月開催が予定されていた「サンマまつり」が不漁の影響で中止されることが決まりました。

気仙沼市の気仙沼港はサンマの水揚げ量が全国有数の漁港で、毎年この時期にサンマを無料でふるまう「『海の市』サンマまつり」を開催しています。

ところが宮城県や地元の漁協によりますと、去年は1万3000トンあった水揚げ量が、ことしは先月末の初水揚げ以降14日までで186トンにとどまり、今月に入ってからはサンマ漁船は1隻しか入港していないということです。

こうした状況の中、主催者はまつりを今月10日から17日に延期し開催を目指していましたが、その後もサンマ漁船の入港が見通せないことから14日、中止を決めたということです。

サンマの水揚げは全国的に不漁が続いていて、国の研究機関は今シーズンの日本近海のサンマの数について、過去最低の水揚げとなった去年をさらに下回るという見通しを示しています。

気仙沼産業センターは「また延期してもいつサンマが入るかわからず、中止にせざるをえない。楽しみにしていた人たちが大勢いるのでとても残念です」と話しています。

配信9月14日 12時29分
NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170914/k10011138731000.html