シリアへの渡航を計画して外務省にパスポートの返納を命じられた新潟市のフリーカメラマンの男性が14日、現地の状況が変わったとして、シリアなどへの渡航を認めるよう、県パスポートセンターに申請しました。

申請したのは新潟市のフリーカメラマン、杉本祐一さんです。
杉本さんはおととし、取材のためシリアへの渡航を計画しましたが、過激派組織IS=イスラミックステートによる日本人殺害事件などを踏まえ、外務省から、旅券法に基づきパスポートの返納が命じられました。

その後パスポートは再発行されましたが、シリアとイラクへの渡航が制限されていました。
これについて杉本さんは14日、記者会見を開き、シリアとイラクはすでにISの支配下になく、多くのフリージャーナリストが取材活動を行っているとして、両国への渡航を認めるよう、新潟県パスポートセンターに申請書を提出したことを明らかにしました。

杉本さんは会見の中で「安全を確保したうえで、避難している人たちの生活やがれきの様子などを取材していきたい。取材する権利を奪わないでほしい」と訴えました。
一方、外務省は「新潟県と慎重に協議して判断したい」と話しています。

配信09月14日 16時13分
新潟 NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20170914/1030000044.html

関連ニュース
シリア取材計画でパスポート返納命令「適法」 東京高裁(2017年9月6日13時53分)
http://www.asahi.com/articles/ASK9572WWK95UTIL04G.html