>>676
全文これか
オリジナルの作文サイトは固有名詞が使われているという理由で削除済みだった


http://birthofblues.livedoor.biz/archives/51666655.html
お弁当とお給食   クローバー

「今日のお弁当もおいしかったよ。」

私は毎日学校でお弁当を食べている。母は、毎朝私よりも30分早く起きて私のためにお弁当を作ってくれる。
今は母の作ってくれた愛情たっぷりのオリジナル弁当を食べることができるが、幼稚園のときは週に二回がお弁当、
そして週二回がお給食、週に一回がおやつだった。そしてお給食は幼稚園に行きたくなくなるほどまずかった。

 お給食の名前は「エンゼルフーズ」。動物さんたちのバスの絵が描いてあるお弁当箱に、冷たくてかたいご飯と、
冷たくて変なにおいのするおかずが入っていた。お昼近くなると、生臭いような、野菜の腐ったようなにおいのする風が
教室の中に入ってきた。それはまるで砂のようにまずく、気持ち悪くなるほどだった。そのお給食はみんなも嫌いだったが
私は特に苦手だった。食べ終わったら空っぽになった箱を先生に見せてから遊びに行くので、かくすことはできない。
それに全部食べないと帰れないから、みんなが帰ってしまっても母を園庭に待たせ、二、三人で残って食べることがたびたびだった。
でも母も小学生のときお給食が苦手だったそうで私の気持ちをわかってくれてそれがうれしかった。
同じ居残り組だったお友達の一人とは同じ学校で、今でもあの時はつらかったね〜とたまに思い出話をする。
まずいお給食の中でもカレーは少しましだった。カレーも冷たかったけれど、いつもよりはご飯が進んだ。
それにカレーはおかずのほうに入っているからおかずもへる。でも、一石二鳥のカレーがでることはそうなかった。
誰が一番に食べ終わるか競い合うこともあった。私はお弁当のときはすごく早く食べ終わった。
メロディちゃんのかわいいお弁当箱に私の好きなものばかり入っていたお弁当はなんだかすごくなつかしい。
今では私はバラの絵の二段弁当を使うようになった。幼稚園の時は禁止だったフルーツも今は持っていけるので、それも楽しみだ。

 私は父に、父の子供のころの事を聞いてみた。父は、
「高校生のスキー部の合宿のごはんがまずかったんだよ。だからご飯にふりかけを大量にかけて食べたんだ。でも寝るころにおなかがすくからみんなでこっそり布団の中でチョコ食べてたら、太るし、虫歯にはなるし最悪だったよ。」
と言っていた。私と同じ大変な思いをしていたのだなあと分かった。

 世界には食べたくても食べられないお友達もいるから、まずいなんて残すことはいけないとは分かっているけれど、言うは易く行うは難しだ。
私は、おいしいご飯を食べることができてすごく幸せだとわかった。

「ママ、明日のお弁当は何?」