大分県を中心に記録的な大雨となったのは、台風18号の影響で移動した秋雨前線と、積乱雲が急速に発達したためだ。

 気象庁によると、前線は14日には鹿児島県付近に停滞していたが、台風に押し上げられる形で16日夜には宮崎、大分両県境付近まで北上。台風周辺では反時計回りに風が吹くため、今回は九州の東側の海上から暖かく湿った空気が大量に入り込み、前線が活発化した。

 前線は、17日には四国付近に移動したが、台風から吹く湿った空気が両県境の祖母・傾山系にぶつかって、この付近の上空に積乱雲を急速に発達させた。

 大分県臼杵市や佐伯市では同日午後6時までの24時間雨量が9月の月間雨量の平年値を超え、午後4時までの総雨量も佐伯市で430ミリ、臼杵市で428・5ミリに達した。

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