18日夜、オホーツク海で温帯低気圧に変わる

 大型の台風18号は18日午前10時すぎ、北海道南部に上陸した。ほぼ道内全域を暴風域に入れながら北寄りに進んで局地的に猛烈な雨を降らせ、同日夜、オホーツク海で温帯低気圧に変わった。各地で土砂崩れや冠水などが相次ぎ、北海道と香川、高知両県で計3人の死亡が確認され、高知、大分両県で3人が行方不明になっている。

 気象庁によると、18日午後8時までの24時間の雨量は、北海道胆振地方や十勝地方で215.5〜316ミリに達したほか、岩手県大槌町で244ミリ、同県釜石市で219ミリ−−などを記録した。

 北海道森町の砂浜では18日午後0時半ごろ、近くの漁師、東谷敏夫さん(84)が倒れているのが見つかり、死亡が確認された。道警森署によると、漁船の様子を見に行って高波にさらわれた可能性が高いという。

 香川県三豊市高瀬町では17日に起きた土砂崩れで民家が全壊。18日未明、家の中から住人の田村トクヱさん(86)が見つかり、死亡が確認された。高知県四万十町では18日早朝、川に転落した乗用車から同町の農業、小谷素啓さん(60)が遺体で見つかった。道路脇を流れる川で、ガードレールはなかった。

 また、高知県四万十市と大分県豊後大野市で船や田んぼを見に行った60〜80代の男性計3人が行方不明となっており、各県警などが捜索を続けている。

 鉄道や空の便も乱れた。JR東日本によると、北海道新幹線は大雨と強風で、新青森−新函館北斗駅間の上下8本が、秋田新幹線は上り1本が運休。東北、山形、秋田新幹線で上下24本が最大2時間11分遅れ、計約1万4000人に影響した。空の便も北海道や東北を発着する便の欠航が相次いだ。

 一方、台風が通過した本州から九州、沖縄地方では18日、気温が軒並み上昇。静岡市清水区や水戸市、茨城県土浦市で34.5度を記録したほか、東京都青梅市や群馬県館林市でも34.2度となり、関東の広い範囲で最高気温が30度以上の真夏日となった。【近松仁太郎、柳澤一男、安達恒太郎】

配信2017年9月18日 22時36分(最終更新 9月19日 01時07分)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20170919/k00/00m/040/092000c

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