9月22日 16時50分

横浜市神奈川区の大口病院は去年9月、入院患者2人が相次いで中毒死した事件のあと外来患者の診察に限って続けていましたが、その後、すべての入院患者に転院してもらい、新たな受け入れをやめていました。

病院には周辺住民から「再開してほしい」という声が相次いで寄せられていたということで、防犯カメラを新たに設置するなど安全対策を取ったうえで、早ければことし11月にも入院患者の受け入れを再開する方針を固めたことが病院関係者への取材でわかりました。

病院名は「大口病院」から「横浜はじめ病院」に変更する予定で、事件が起きた4階を除く病棟を改装することにしています。
また当時の医師や看護師はすでに退職しているため、今後、新たに確保するということです。

新しい病院の鈴木峻院長は「地域のニーズに応えるためにも新たな医療機関として生まれ変わり、患者のために尽くしていきたい」と話しています。

大口病院が入院患者の受け入れを再開する方向で準備を進めていることについて、近くに住む70代の女性は「私は別の病院がかかりつけですが、なかなか受け入れ先が決まらない高齢者にとっては入院の再開は喜ばしいことだと思います」と話していました。

70代の男性は「犯人が捕まっていない状況で再開しても事件を知っている人は受診しようと思わないのではないか」と話していました。

8年前に大口病院で妻が亡くなったという80代の男性は「たとえ名前が変わったとしても中身が変わらないと意味がないと思います。再開するのなら病院はスタッフを全員入れ替えるなどの対応が必要だと思います」と指摘していました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170922/k10011152361000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002