0001紅あずま ★ 転載ダメ©2ch.net
2017/09/22(金) 18:38:47.76ID:CAP_USER92017年09月22日 11時40分
http://sp.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/2/22040.html
http://sp.hazardlab.jp/contents/post_info/2/2/0/22040/takuyoL.jpg
黒潮の蛇行をとらえた測量船「拓洋」(提供:海上保安庁)
海上保安庁の測量船が、静岡県から愛知県の沖合に広がる遠州灘の南で、黒潮が大きく蛇行して、本州沿岸から離れていくのを確認した。
気象庁によると12年ぶりの大蛇行になる可能性が高く、この時期に台風や低気圧が接近した場合は、潮位が上昇して沿岸地域で浸水の被害が起こりやすくなるという。
海保の測量船「拓洋」は今月7日、遠州灘沖の太平洋上で黒潮の観測を実施。
その結果、海流が南東方向に流れ、最も流れが早い「流軸」が北緯31度55分付近に位置し、速さは時速7キロ(3.8ノット)ほどであることがわかった。
気象庁は先月30日、気象観測衛星による海面水温の観測データから、2005年8月以来、12年ぶりの黒潮大蛇行が起こる可能性が高いと発表している。
黒潮は通常、東シナ海を北上して九州の南から太平洋に入り込み、本州の南岸沿いに北上し、房総半島の沖合で東側に流れるルートをとる。
しかし今回の観測では、遠州灘で本州沿岸を大きく離れ、北緯32度を超えて南にルートを取っていることが確認された。
最新の衛星画像から推測できる19日現在の黒潮の流れは、少し北上して、カーブが緩やかになっているが、これが一時的なものかどうかは、今後も観測を続けなければわからないという。
黒潮は、流れが早いことから漁船や海運の操業に影響を及ぼすことが多い。
大蛇行が発生すると蛇行した黒潮と本州沿岸の間に深海から冷たい水が湧き上がってくるため、漁場の位置も変わるうえ、潮位の変化で浸水被害が起こりやすくなるリスクもある。
気象庁によると、1965年以降、これまでに5回の大蛇行が発生しており、いずれも一度発生すると1年以上、最長で4年近く継続した時期もあることから、沿岸地域で暮らしている人は注意をしてほしい。
http://sp.hazardlab.jp/contents/post_info/2/2/0/22040/kuroshio0.png
測量船がとらえた黒潮の流れ。遠州灘沖で大きく蛇行している(提供:海上保安庁)
http://sp.hazardlab.jp/contents/post_info/2/2/0/22040/kuroshio02.png
地図のA-B-C水域の水温。温度の低い海水が、深さ200メートル付近まで上昇している(提供:海上保安庁)