政府によって戦場に送られた人がいたら教えてほしい。
政府の行為による戦争によって、空襲や艦砲射撃や機銃掃射でケガをした人がいたら教えてほしい。
そんな目にあった経験がなかったら、それは平和憲法のおかげだ。
明治憲法のもとでは、何百万人の国民が、いやでも戦場に送られた。
戦場に着く前に輸送船が撃沈されておぼれ死んだ人も何十万人といる。
戦場で死ぬといっても、銃撃や爆撃より、餓死やマラリアなどで死んだ人のほうが多い。
無理やり、玉砕せよ、特攻せよ、と無駄死にされた兵隊もたくさんいる。
銃後の国民は、空襲では逃げずに火を消せと命令されて多くの人が焼け死んだ。
しかも軍人でなく庶民の犠牲者は、国から一円の補償金ももらえなかった。
そういう明治憲法とくらべれば、平和憲法のありがたみがわかるというものだ。
そのありがたい憲法を捨てよという物好きな人がいる。無知なのだろう。
無知な人につけこむ宣伝をしかける勢力が日本にはうようよいる。
その勢力の操り人形が、トランプの尻馬に乗って金正恩とチキンレースに励んでいる。
金正恩はチキンレースに慣れているから限度をわきまえているだろう。
だがチキンレースの初心者のトランプと操り人形が早まると心配だ。
世界の大勢は、外交的解決しかありえない、である。
第三次世界大戦の引き金になりかねないような早まった愚行は止めなければならない。