9月23日 16時09分

カリブ海の国々を直撃したハリケーン「マリア」によってこれまでに少なくとも27人が死亡しました。アメリカの自治領プエルトリコでは、ハリケーンに伴う大雨でダムが決壊するおそれがあり、住民およそ7万人が危険な状態にあるとして、バスを使って避難させるなど当局が対応を急いでいます。

カリブ海で発達したハリケーン「マリア」は18日、5段階のうち最も強い「カテゴリー5」の状態でカリブ海の島国ドミニカを直撃しその後、アメリカの自治領プエルトリコなどを通過し大西洋を北上しています。

AP通信によりますと、このハリケーンによって、これまでにドミニカなどで少なくとも27人が死亡したほか、各地で建物に被害が出ているということです。

また、プエルトリコではハリケーンに伴う大雨のため北西部にあるダムが決壊するおそれがあり、下流に住む住民およそ7万人が危険な状態にあるとして、バスを使って避難させるなど当局が対応を急いでいます。

一方、プエルトリコの沖合では20日、ハリケーンによる高波と強い風のため船が転覆し、母親と子ども2人が転覆した船の船底の上で救助を待っていましたが、翌日、アメリカの沿岸警備隊などにヘリコプターで救助されました。

カリブ海諸国では、およそ2週間前にもハリケーン「イルマ」によっておよそ40人が死亡する被害が出たばかりで、ハリケーンの直撃を受けた国では被害の全容の把握に努めるとともに対応を急いでいます。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170923/k10011153471000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_013
http://www3r.nhk.or.jp/news/r/html/20170923/K10011153471_1709231629_1709231630_01_02.jpg