フランス上院(定数348)選が24日投開票され、最大野党の右派・共和党が第1党の座を維持することが確実となった。マクロン大統領率いる中道与党「共和国前進」は国民議会(下院)で過半数を占め、通常の法案については下院の議決が上院に優越するため、大統領が推進する大掛かりな税制・年金制度改革が頓挫することはなさそうだ。

今回は定数348のうち171議席の改選が行われた。上院選は約7万6000人の地方議員らによる間接選挙のため、マクロン氏が共和国前進を結成する2年前、2015年の地方議会選の結果が情勢におおむね反映された。

BFMテレビによれば、共和党は7議席増やし、149議席を占める見込み。第2党の社会党は68議席と18議席減らし、共和国前進は6議席を失い23議席にとどまる見通し。マクロン大統領が目指す議員定数削減などの実現には憲法改正が必要だが、それには上院の承認が不可欠。今後はケース・バイ・ケースで政府のプログラムを支持する共和党や社会党議員の協力を求めることもあり得る。

配信2017年9月25日 09:44 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-25/OWT6GF6JTSES01