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2017年9月27日 21:59 発信地:アフガニスタン

【9月27日 時事通信社】マティス米国防長官は27日、予告なしにアフガニスタンを訪問した。現地からの報道によると、長官の到着から数時間後、首都カブールの国際空港付近に多数のロケット弾が着弾し、1人が死亡、4人が負傷した。

 ロケット弾が撃ち込まれたのは、空港の軍事管理区域近く。付近の住宅が被害を受けた。ロイター通信によれば、過激派組織「イスラム国」(IS)が系列のアマク通信を通じ、現地に潜入したメンバーが迫撃砲などを用いて攻撃を実行したと主張した。

 長官はアフガン滞在中、ガニ大統領と会談し、米軍や北大西洋条約機構(NATO)によるアフガン治安部隊支援などについて協議した。トランプ米政権が8月にアフガンへの軍事関与継続の方針を表明して以来、米閣僚のアフガン入りは初めて。

 長官は記者会見で、アフガン支援により治安部隊は「戦場での大きな優位」を手にすると強調した。長官には、NATOのストルテンベルグ事務総長も同行した。

 アフガンでは反政府勢力タリバンが攻勢を強め、IS系組織も台頭している。米軍は約1万1000人をアフガンに駐留させており、さらに3000人超を増派中だ。(c)時事通信社