>>305 >>321
単にかっこいい見た目に作るのはさほど難しいことじゃない。
必要なら日本の車両をベースに顔をかっこよくした海外輸出向けモデルを作ればいいだけ。
(700Tみたいにね。)
日本の新幹線が多くの人から見て微妙な形に進化しているのには理由がある。
もちろん、単にかっこいいデザインができなかったからではない。

日本の新幹線は車体サイズが大きく、しかしトンネル断面は小さく、
一定以上の高速でトンネルに突入すると非常に大きな騒音が発生してしまう。
これを抑えるには先頭部を長くすることと、断面積増加率をできるだけ一定にすることが有効。
あまり先頭部を長くすると定員が減ってしまうので、
特に輸送力重視の東海の新幹線は断面積増加率を一定にすることを重視してデザインされることになる。
運転席からの視界確保のためには前面窓をあまり寝かせることはできず、
運転席部分は出っ張ることになるが、断面積増加率をできるだけ一定にしなければならないので、
どうしても複雑な形状になってしまう。
これが、700系やE5系がかっこ悪くなってしまった原因だろう。
(しかしN700系は700系にくらべるとかなり洗練されてかっこ良くなったと思うが。)

今の日本でかっこいいと言われる新幹線車両はやはり、
そうでない車両にくらべて緩い制約で設計できている。
500系は登場当時は今ほど厳格な定員ルールがなく先頭を長くできた。
E6系はミニ新幹線で車体サイズが小さい。
E7系は最高速度が低い。
と理由はそれぞれだが制約が緩い。
N700系などはあれだけきつい制約の中でよくあれだけかっこよくできたと感心する出来栄えの先頭スタイルだ。
側窓が小さいからあまり好きではないけどね。