>>87
ビジコン社は同じハードを使って異なる能力を持った電卓のプログラムを実行してくれるCPUを
開発・設計してくれる製造会社を探していた。 インテル社がその要求に応え、ビジコン社と共同開発および
独占使用権についての契約を交わし4ビット処理のCPUを考案、設計はビジコン社から派遣された
嶋正利が行い1971年に発売されたのが「世界初のCPU」と呼ばれる「4004」である。

のちに、このCPUの市場性に気付いたインテル社が、ビジコン社から4004の販売権を買い取り、
独自に販売を開始、こうして“インテルCPU帝国”が走り始めた。

皮肉なことに一方のビジコン社は、激しい価格競争やオイルショックの影響で1974年に倒産
4004を設計したビジコン社の嶋氏は世界初のCPUを生み出しただけでなく、個人向けの
PCを実現させるキーデバイスとなったインテル社の8ビットCPU「8080」の生みの親でもある。