日産、無資格者が検査=国内製造全車種で−該当車の点検指示・国交省
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092901118

 日産自動車は29日、新車を出荷する際に行う完成検査を、資格を持たない者が行っていたと発表した。
不具合が見過ごされた可能性があり、国土交通省は該当する全ての車を点検するよう日産に指示。
同社は国内の販売会社在庫の登録手続きを、軽自動車を除いて一時停止することを決めた。

 日産や国交省によると、対象となるのは今月18日以前に国内5工場で製造された全21車種で、未出荷分だけで少なくとも6万台に上る。
出荷済みの対象車数は不明という。

 完成検査は型式指定を受けて製造した車を出荷する際に行われる。
メーカー各社の規定に基づいて資格を取得した者が検査することになっているが、同省の立ち入り調査で無資格者による検査が判明したという。

 無資格検査が行われていたのは、追浜工場や栃木工場など日産の国内3工場と、グループ2社の工場。検査の一部項目を、同社の規定で認定された検査員以外が実施していた。