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2017年9月29日 18:46 発信地:中国

【9月29日 時事通信社】来日中の馬立誠・元人民日報論説委員ら中国の著名な民間言論人4人が29日、東京都内の日本記者クラブで記者会見した。馬氏は同日に国交正常化45周年を迎えた日中関係の発展に向け、「戦術的な実利を乗り越えて幅広い価値観のコミュニケーションが必要だ」と述べ、「人類愛」で歴史問題の恨みを解かし、相手への相互理解を深めていくことが重要だと訴えた。

 馬氏は2002年、日中間の歴史問題を超越し、理性的な和解を訴える論文「対日関係の新思考」を発表し、日中両国で大きな反響を呼んだ。その後も靖国神社参拝や尖閣諸島をめぐり両国の対立が深まる中、中国国内で「民族の裏切り者」などと批判を受けながらも、著書「憎しみに未来はない」を出版するなど日中関係について発信を続けている。

 馬氏は記者会見で、12年9月の尖閣諸島国有化とそれに反発する中国国内での反日デモを受けた日中関係について「両国首脳が国際会議で会談しても笑顔がない緊張した状況だったが、国交正常化45周年が近づくにつれ温かみを増している」と感想を述べた。(c)時事通信社