佐賀県は2日、唐津市内の鮮魚店が販売したアジの刺身を食べた60代の男性が食中毒症状を訴え、胃から寄生虫のアニサキスが見つかったとして、この店に1日間の営業停止を命じた。

佐賀県によると、先月25日、唐津市内の医療機関から「胃アニサキス症」の患者を診察したとの連絡を受けて調べたところ、同市内の「鮮魚ヤマウチ」が前日に販売したアジの刺身を食べた3人のうち、60代の男性が嘔吐や胃痛などの食中毒症状を訴えていた事実が判明した。

受診先の医療機関で、男性の胃にアニサキスの寄生が明らかになり、摘出したという。

アニサキス症は、寿司や刺身を食べる日本人には馴染みのある寄生虫の一種で、幼虫が寄生したサバやアジ、イワシ、イカなどを生で食べることで感染する。予防には生食を避ける以外は、60℃以上に加熱したり、マイナス20℃で24時間冷凍処理するしかないが、国内では毎年100件近い食中毒が報告されている。

佐賀県唐津市の鮮魚店で販売したアジの刺身でアニサキス食中毒(写真は厚生労働省提供)
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配信2017年10月02日 17時13分
ハザードラボ
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