[アンカラ 1日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は1日、トルコが欧州連合(EU)に加盟する必要性はもはやない、との認識を示した上で、EUとの加盟交渉をトルコ側から一方的に打ち切ることはしないと語った。議会で演説した。

エルドアン大統領は「われわれの側が断念するわけではない。正直なところ、トルコはもはやEU加盟を必要としていない」と表明した。

トルコのEU加盟交渉は12年に及んでいるが、EU側は、トルコが昨年のクーデター未遂事件を受けて記者や人権活動家を拘束するなど取り締まりを強化したことを批判。交渉は事実上、ストップしている。

これに対してトルコ政府は、EUはトルコが直面している脅威の深刻さを理解していないとしており、対応を改める姿勢を見せていない。

エルドアン大統領は「EUはテロとの戦いでわれわれを失望させた」と表明。一方で「EUが躍進したいのであれば、方法はただ1つ。それは、トルコに加盟を認め、文化的、経済的な成長に向けた行動を開始することだ」とし、EUはなおトルコを必要としていると指摘した。

2017年10月2日 / 09:10 ロイター
https://jp.reuters.com/article/eu-turkey-idJPL4N1MC0S7?il=0