池田動物園(岡山市北区京山)から6月に逃げ出していた雄のニホンジカが3日、同市内で保護された。
4カ月近くにわたる“捕物劇”に終止符が打たれ、園関係者は胸をなで下ろしている。

同園によると、3日午後2時40分ごろ、
動物園の南約800メートルの神社駐車場にいたシカ(体長約1・5メートル)を男性飼育員が発見。
麻酔銃を命中させ、約200メートル離れた墓地で倒れたところを捕獲した。

同園に運び、約30センチ伸びていた角を切り落とし、おりに収容した。
元気で1週間から10日後には通常の飼育舎に戻す予定。

シカは6月13日朝、同園のおりから逃走した。
毎朝夕、飼育員らが園近くの京山周辺を捜索し、民家の庭先にいたり、
同園近くに仕掛けたわなに入ったりしたこともあったが、捕獲できなかった。
9月下旬からは同神社付近で目撃が相次ぎ、職員らが待ち伏せしていた。

同園には車を傷つけられたり、農作物を荒らされたりしたとされる報告が計24件あったという。

忠政智登士副園長は「この周辺に野生のシカはおらず、角の枝の数などから逃げたシカと特定した。
長期にわたり、ご迷惑をお掛けして、申し訳ありません」と話した。

http://www.sanyonews.jp/article/607060/1/

捕獲された池田動物園のニホンジカ
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