>>642
常に頭の中にありながら、そして原点でありながら、その風景は実在はせず、それでいて否定できないほどの支配力を自分に与えている。
帰る場所とわかりながら、そこはどこにもない。彼は迷い人なわけ。

でも、実際、人間が思ってる風景や事物というのは、個絶対的に全ての人にとって同じ像を結ぶ存在ではなく、その個人の思い出と結びついて主観的な形をもつ。

彼はその実態と離れているが故に、よりその乖離と喪失感を感じるんだろ。