【10月7日 時事通信社】カンボジア政府は6日、最大野党・救国党の解党を求め、最高裁判所に提訴した。来年7月に総選挙を控え、フン・セン政権は救国党への圧力を強化。解党まで追い込もうという強権的な姿勢に、国内外で反発が広がっている。

 政府の弁護団は、救国党が政権転覆を図ったと提訴の理由を説明した。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、与党・人民党の統制下にある最高裁はフン・セン首相の意向通りの判断を下すため、解党は「既成事実」と指摘した。

 救国党は9月初めにケム・ソカ党首が国家反逆罪で起訴されたのに続き、ムー・ソクフア副党首が今月3日、政府の圧力を受けて国外に脱出。大きな打撃を受けている。(c)時事通信社

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