スイスの大手スーパー「コープ」が最近、虫を素材に使う加工食品を発売した。

 コープは競合するミグロとともに、リサイクルや環境保護などにつながる商品を提案するのが特徴。政府は5月、「食物資源の節約と持続的消費につなげる」ために栄養価が高い虫を食材とすることを認めた。これを受けて「虫料理」が登場した。

 発売されたのはハンバーグとミートボールで、ともに8・95スイス・フラン(約1000円)と少々お高い。さっそく近くの店に買いに行ったが品切れ。物珍しさもあり意外に売れているらしい。店に通い続け、ようやくハンバーグを入手できた。

 包みには原材料として野菜、小麦粉とともにペットの生き餌に使われるミールワーム(ゴミムシダマシの幼虫)の表示。85グラムのハンバーグの約3割は肉の代わりの虫という。

 正直、おいしくはなく、硬い破片が歯に挟まる。ミールワームの体は硬い殻が覆う。これって潰しきれなかった殻? 虫を食べている感覚はなかったが、やっぱり虫だ。(笹沢教一)

http://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20171005-OYTET50008/