1999年
総会屋への利益供与が発覚。金銭提供などの商法違反で、元役員らが有罪判決を受けた。
この事件では専務ら3人と、利益供与当時の会長だった亀高素吉相談役が辞任した。

2006年
神戸、加古川両製鉄所で環境基準を超える窒素酸化物などを含むばい煙を排出しながら、
測定データを改ざんしていた不正が発覚。排ガスの基準値が超えそうになると、
担当者が自動記録装置の記録ペンを手で浮かせて印字できないようにするなど悪質な手口も明らかになった。

2009年
加古川製鉄所、高砂製作所のほか、今回のアルミ製品不正も発覚した長府製造所(山口県下関市)で、
地方議員の後援会に政治資金規正法が禁じている寄付をしていたことが明らかに。
当時の犬伏泰夫社長と水越浩士(こうし)会長の辞任に発展した。

2016年
グループの神鋼鋼線工業(尼崎市)の子会社で、ステンレス製品のデータ改ざんが発覚。
日本工業規格(JIS)を満たしているように試験値を改ざんしていた。

2017年
生産するアルミ製部材について強度など顧客が求める品質基準を満たしていなかったと発表。
取引契約に反して品質データを改ざんしていた。
供給先は三菱重工業など航空機関連メーカーやトヨタ自動車など約200社に及ぶ。
管理職も含め少なくとも数十人がかかわっており、不正が組織ぐるみだったことも明らかになった。
品質検査に関する証明書を改ざんしていたのは、長府製造所(山口県下関市)や真岡製造所(栃木県真岡市)、
大安工場(三重県いなべ市)、コベルコ マテリアル銅管 秦野工場(神奈川県秦野)など同社グループの4事業所。
昨年9月から今年8月末まで強度や寸法などのデータを偽装していた。
内訳はアルミ製部材が1万9300トン、銅製品2200トン、アルミ鍛造品が1万9400個で、
アルミ・銅事業の年間売上高の約4%を占める。過去10年にさかのぼった調査でも一部で改ざんが見つかった。
「担当者がついついデータを書き換えた。やり出したら続いた」と長年にわたり組織ぐるみであることを認めた。
ことし8月末に経営陣が不正を把握したにもかかわらず、発表が10月と遅れた。
納入先200社の公表を拒み、具体的な取引先の説明に尻込みしてる。
取引先の企業でしっかりしてるところはいち早く公表して調査を急いでる>>1
他の企業は状況が把握できずに遅れてる。
神戸製鋼は需要に対応するため、真岡製造所(栃木県真岡市)でアルミ板処理設備を強化するなどしてきたが、
実際は約10年にわたって顧客を欺いていた。